リトアニアを訪れた方で試された方も多いと思いますが、今回手作りキビナイに初挑戦しました。厳密に言うとキビナイはリトアニアのトラカイ地方に住むカライメイ族の料理です。トラカイに行くとキビナイレストランが多くありますが、ヴィリニュスでもスーパーのお惣菜コーナーでよく見かけます。
キビナイとは、パイ生地のような皮の中に肉やきのこなどの詰め物がしてある手のひらサイズのお惣菜パンのようなものです。皮はしっとり中身はジューシーで、中の詰め物はオーソドックスなものは羊肉ですが、トラカイのキビナイレストランだとこの他に豚、牛、鶏、きのこ、カッテージチーズなどが選べます。
では、作ってみましょう。
生地の材料:
小麦粉 1kg
バター 450
卵 4個
サワークリーム 200g
塩 適量
詰め物の材料:
肉(ひき肉) 1kg
たまねぎ 3個
バター 5g
塩 適量
あら引き黒胡椒 適量
冷水
生地の作り方:
①バターをキューブ状に切って小麦粉に入れて練り込んで、パサパサになるまで混ぜる。
②そこに卵3つ全部と残りの1つの白身(残りの黄身はあとで水と混ぜて焼く前にキビナイの上に塗る)、サワークリームそして塩をいれよく混ぜる。
③生地を冷蔵庫の中に入れて寝かし、その間に詰め物に取り掛かる。
詰め物の作り方:
④肉を細かく切り(私はひき肉使いました)、そこにたみじん切りした玉ねぎ、バター、調味料、そして、冷水を入れてよく混ぜる。
本体の作り方:
⑤冷蔵庫から生地を取り出し、1個50gくらいのボール上に丸め、板の上に伸ばして広げ、そこに詰め物を乗せ、閉じる。(閉じ方は下の動画を参考にしてください。)
⑥形になったキビナイの上に②で余った卵の黄身+水を塗る。
⑦オーブンを200度に熱し、約30分焼く。(ベーキングシートの上で焼くと後片付けが楽♪)
創作後記:
キビナイ初挑戦の割にはかなり本物に近くできました。詰め物はオーソドックスにレシピどおりのと、餃子のネタでも作ってみましたが、この餃子のネタはかなり大当たりでした。皮が普通のパイのようにただパリッとせずしっとり感があるのは、サワークリームを練りこんでいるからと私は見ています。キビナイはリトアニアのカライメイだけでなく中央アジアのほうにもあるようですが、日本人の手にかかると餃子のネタとカライメイのキビナイのマッチングにまで至りました。こうやって料理って発展していくんですね。(おわり)
キビナイの作り方講座。リトアニア語ですが、詰めた後の生地の閉じ方など見て参考になります。
おまけ
前半のキビナイレストランで私たちも本場のキビナイを堪能しました。懐かしいな。動画で見つけたので張っておきます。
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by traku7
| 2009-09-10 18:21
| リトアニアつまみ食い